1960〜1979年の演奏


オイゲン・ヨッフム/フランス国立放送管弦楽団(1960)
CD(Spectrum Sound CDSMBA142

1.ブラームス/交響曲第1番ハ短調 Op.68
2.ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調 Op.67「運命」

 サー・ゲオルグ・ショルティ指揮(1)
 オイゲン・ヨッフム指揮(2)
  フランス国立放送管弦楽団
  録音 1956年12月6日(1)
   パリ、シャンゼリゼ劇場ライヴ
  録音 1960年9月20日(2) 
    モントルー・ライヴ、モノラル録音

  ショルティとヨッフムがフランス国立放送管弦楽団が指揮した貴重なライヴ録音です。
 ブラームスの交響曲第1番はショルティがシャンゼリゼ劇場で演奏した録音です。第1楽章は冒頭の序奏から迫力のある演奏です。ティンパニが大変良い響きです。オーケストラの響きも良い響きです。提示部からの演奏も素晴らしいです。当時のフランスの木管やホルンの明るい響きもきれいです。弦楽もきれいな響きです。第2楽章は弦楽の素晴らしい響きに始まります。やがてオーボエのきれいな響き、クラリネットのきれいな響きが聴かれます。そしてホルンと木管の主題が歌われますと、やがてホルンのソロになります。きれいな演奏です。第3楽章は木管とホルンが良い響きです。そして弦楽と共に素晴らしい響きです。第4楽章は序奏のピツィカートが素晴らしい響きです。そしてホルンの有名なソロが歌われます。フルートが続きます。主部の弦楽による主題の演奏は素晴らしい響きです。そして管楽器も歌いますと全合奏になります。ここでもホルンの明るい響きが素晴らしい響きです。コーダまでの迫力のある演奏は素晴らしい響きです。コーダの勢いある演奏も素晴らしい響きです。拍手大喝采です。

 ベートーヴェンの交響曲第5番ハ短調「運命」はヨッフムがモントルーで演奏した録音です。第1楽章は冒頭の重厚な響きとたっぷり伸ばすフェルマータがいいです。ホルンのファンファーレも明るい響きがきれいです。展開部の弦楽と管楽器の良い響き、ホルンと木管のかけあいはきれいです。オーボエのカデンツァもきれいです。再現部のバスーンのファンファーレはホルンを重ねて演奏していました。そのあとも迫力のある演奏です。コーダ最後のフェルマータの後ではたっぷりと間を取っています。見事な演奏です。 第2楽章はやや遅めのテンポで始まります。全合奏は迫力あります。第1変奏は弦楽の良い響き、クラリネットやフルートの美しい響きが素晴らしいです。全合奏ではトランペットが良い響きです。第2変奏は弦楽の響きの良さとクラリネットとバスーンの対話がきれいです。木管四重奏は大変きれいな響きです。クライマックスは圧倒的な迫力です。第3変奏の木管は大変きれいな演奏です。第4変奏のバスーンもきれいです。終結はたっぷり伸ばして感動的です。第3楽章は序奏のあとのホルンが大変良い響きです。フーガは弦楽器の力強い演奏が素晴らしいです。後半の美しい響きは見事な演奏です。フィナーレまでの緊張感もあります。第4楽章は冒頭から重厚な響きで見事な演奏です。ホルンもきれいに響きます。展開部では弦楽のうまさ、管楽器の響きが素晴らしい。トロンボーンは良い響きです。第3楽章の回想もきれいです。クラリネットやオーボエがきれいな響きです。再現部は素晴らしい盛り上がりをみせます。金管は良い響きです。コーダの和音の連続、バスーンに続くホルンの主題がきれいです。ピッコロも良く響きます。プレストからの緊張感は見事で息をもつかせぬ圧倒的な演奏です。和音から最後まで素晴らしい演奏です。これも拍手大喝采です。


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