シューマン/アダージョとアレグロ

フォルカー・グレーヴェル(1996)
CD(ARS MUSICI AM1164−2)

シューマン/管楽器とピアノのための室内楽曲集
1.オーボエとピアノのための3つのロマンスOp94
2.ファゴットとピアノのための
      民謡風の5つの小品Op102
3.ホルンとピアノのためのアダージョとアレグロOp70
4.クラリネットとピアノのための幻想小曲集Op73
5.オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンと
   ピアノのための五重奏曲変ホ長調Op44
                 (ホンメル編)
  アンサンブル・アヴェンチュア
  クリスティアン・ホンメル(オーボエ)(1)
  ウォルフガング・リュジゲル(ファゴット)(2)
  フォルカー・グレーヴェル(ホルン)(3)
  ワルター・イフリム(クラリネット)(4)
  クリスティアン・ホンメル(ピアノ)(2〜4)
  ドロシア・エッペンドルフ(ピアノ)(1&5)
   録音 1996年1月29日〜2月2日

 ドイツの若手アンサンブルによるシューマンの室内楽です。いずれも有名な曲ばかりです。オーボエの3つのロマンスは定番の曲です。
 2曲目の「民謡風の5つの小品」はチェロとピアノのための作品ですが、これをファゴットで演奏しています。これが驚きの美しさで甘い響きのファゴットで聞くとこれはチェロで聞くよりも絶対ファゴットがいいなと思います。このアルバムの中では一番の演奏です。
 ホルンの「アダージョとアレグロは定番中の定番ですがホルンの音域を低音から高音まで一杯に使い、しかもアダージョでは低音から高音まで一気に吹かせる難曲です。アレグロでは音の上下が激しくしかもスピードを要求するこれも難曲です。グレウェルは難なくクリアしています。
 クラリネットの幻想小曲集は甘いクラリネットが魅力的です。最後のピアノ五重奏曲は本来ピアノと弦楽四重奏のための作品ですが、これをオーボエのホンメルがピアノと管楽四重奏のためにアレンジして演奏しています。これは他では聞けないものでファゴットやホルンがメロディーを吹くのもいいものです。


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