シューベルト/流れの上で

マイロン・ブルーム(1960)

CD1(SONY CD34 MS6243)
CD2(SONY SBK 48176)
CD1
マールボロ/室内楽集
1.ブラームス/ホルン三重奏曲変ホ長調Op40
2.シューベルト/流れの上でD.943

  マイロン・ブルーム(ホルン)(1&2)
  マイケル・トゥリー(ヴァイオリン)(1)
  ベニタ・ヴァレンテ(ソプラノ)(2)
  ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)(1&2)
  録音 1960年6月22〜24日(1)
      1960年8月16、17&22日(2)
CD2
シューベルト&ブラームス/歌曲集
1.シューベルト/流れの上でD.943
2.  〃    /岩の上の羊飼いD.965
3.ブラームス/ワルツ集「愛の歌」Op52
4.  〃   /4つの厳粛な歌Op121
   ベンティア・ヴァレンテ(ソプラノ)(1〜3)
   マイロン・ブルーム(ホルン)(1)
   ハロルド・ライト(クラリネット)(2)
   マーレナ・クレインマン(アルト)(3)
   ウェイン・コナー(テノール)(3)
   マーティアル・シンガー(バス)(3)
   ジョージ・ロンドン(バス・バリトン)(4)
   ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)(1〜3)
   レオン・フライシャー(ピアノ)(3)
   レオ・トーブマン(ピアノ)(4)
  録音 1960年8月16、17&22日(1&2)
      1960年8月19&22日(3)
      1962年12月8日&1963年12月15
       &1964年4月2日(4)

 このアルバムマールボロ音楽祭における録音です。
 ブラームスのホルン三重奏曲はゼルキンのピアノに注目したいです。その温かいタッチが素晴らしいものです。マイロン・ブルームのホルンはやわらかない響きで好印象です。第2楽章ではときにはやさしく、時には音を割って吹きまくるところは彼らしいところです。第3楽章はヴァイオリンとピアノの響きがおだやかで美しい響き、第4楽章ではスピード感あふれる演奏は圧巻です。ヴァイオリンの力強い演奏、気迫あふれるピアノと力強い響きのホルンが素晴らしい。 
 シューベルトの「流れの上で」はテノールではなくソプラノの歌唱です。まだ録音がほとんどない時期の貴重な演奏です。ゼルキンのピアノにのって優しい響きのホルンが流れ、ソプラノが歌います。ホルンが全曲を通して歌うのでオブリガートとはいえソプラノとの二重奏は感動ものです。あたたかい響きのホルンで全曲を演奏しています。
 CD2にはシューベルトとブラームスの歌曲集が収録されています。シューベルトの「岩の上の羊飼い」はクラリネット・オブリガート付の珍しい歌曲です。


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