2000年代の演奏

クリストフ・エッシェンバッハ/北ドイツ放送交響楽団(2001)
CD-R(En Larmes ELS-01-118)

1.ベルリオーズ/交響曲「イタリアのハロルド」Op16 
2.ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op67「運命」 
           (第1楽章、第4楽章リピート:原典版) 

  タベア・ツィンマーマン(ヴィオラ)(1)
  クリストフ・エッシェンバッハ指揮
   北ドイツ放送交響楽団
   録音 2001年6月11日ライヴ

 エッシェンバッハは1998年から2004年まで北ドイツ放送の首席指揮者をつとめました。この演奏会ではソリストにヴィオラのタベア・ツィンマーマンを迎えてベルリオーズの交響曲「イタリアのハロルド」を演奏していました。
 交響曲「イタリアのハロルド」はパガニーニに献呈されるはずでしたがヴィオラの独奏が少なく、また技巧的でないとかで献呈されなかった逸話があります。標題交響曲としての完成度は高いです。第3楽章の冒頭の親しみやすい主題が印象的でまもなくコールアングレが響きヴィオラのソロもきれいです。名手タベア・ツィンマーマンの演奏も素晴らしく、この曲を最後まで楽しめます。  
 エッシェンバッハの「運命」はパリ管と2002年9月に演奏しており、この演奏はその1年前のものです。パリ管との演奏同様速いテンポで緊張感のある演奏ですが、ドイツのオーケストラの響きはやはりベートーヴェンにはぴったりです。第1楽章の勢いのある演奏は素晴らしいです。第2楽章の冒頭の主題が喜びに満ちたような歌になっていて驚きます。第3楽章ではホルンの豊かな響きが素晴らしく、第1楽章もそうですがホルンは抜群の響きです。フィナーレは厚みのある響きが素晴らしい。テンポが速めで勢いがあります。


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