1980〜1999年の演奏

ミヒャエル・ギーレン/南西ドイツ放送交響楽団(1992)
CD(EMI 7243 560093−2)

1.ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op67「運命」
  6:42/8:38/4:38/10:46(30分44秒)
   (第1楽章、第4楽章リピート:原典版)
2.   〃   /交響曲第6番ヘ長調Op68「田園」

  ミヒャエル・ギーレン指揮
     南西ドイツ放送交響楽団
   録音 1992年8月&9月(1)
       1986年11月(2) 
  バーデンバーデン/ハンス・ロスバウト・スタジオ

 1927年生まれの作曲家ミヒャエル・ギーレンは1986年にシーズンからバーデンバーデンの南西ドイツ放送交響楽団の指揮をしています。このアルバムはインターコード・レーベルに録音されたベートーヴェンの交響曲全集の中の2曲です。1996年にEMIから発売されています。ギーレンのベートーヴェンは研ぎ澄まされたような鋭い切れ味を感じさせるものです。
 交響曲第5番「運命」は原典版による演奏でテンポは速く第4楽章のリピートがなければ28分44秒というスピード違反の演奏です。しかしながらその演奏は、速いだけでなく大変緊張感のあふれる演奏であり、第4楽章の演奏など凄みを感じるほどの迫力です。第2楽章、第3楽章の速さも驚きです。
 交響曲第6番「田園」の第1楽章はかつてのポール・パレーのようなスピードの演奏ですが、第2楽章や第5楽章はさすがに「田園」らしい表現力豊かな演奏になっています。


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