モーツァルト/ホルン協奏曲

4番/イヴォ・ドゥドラー(2021)

CD(ALPHA ALPHA-794)

モーツァルト/協奏曲集
1.ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調K207
2.ピアノ協奏曲第8番ハ長調K246「リュッツォウ」
3.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495

 ステファン・ワーツ(ヴァイオリン)(1)
 ジャン・チャクムル(ピアノ)(2)
 イヴォ・ドゥドラー(ホルン)(3)
 ハワード・グリフィス指揮
  カメラータ・シュヴァイツ
  録音 2021年3月
  オーバーシュトラース教会、チューリヒ

 スイスで録音された現代の若手演奏家たちによるモーツァルトの協奏曲作品です。
 ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調はステファン・ワーツのヴァイオリンによる演奏です。ワーツは2014年のメニューイン国際コンクールで1位になっていました。作品は1775年19歳の時の作品で、この年には1番から5番まで書かれていました。完成度の高い名曲で、3つの楽章で構成されています。ワーツのヴァイオリンは美しい音色でモーツァルトの作品を演奏しています。第1楽章のカデンツァは自作できれいな演奏です。第2楽章の美しい響きとカデンツァのきれいな演奏、第3楽章のプレストも素晴らしい演奏です。カデンツァも見事な演奏です。
 ピアノ協奏曲第8番「リュッツォウ」はジャン・チャクムルのピアノ演奏です。第1楽章の快いピアノの響きがきれいです。モーツァルトのピアノ協奏曲の美しさを感じます。自作のカデンツァがきれいです。第2楽章のアンダンテ、第3楽章のロンドと美しい音色のピアノ演奏です。
 ホルン協奏曲第4番はスイス出身で北ドイツ放送フィルのソロ・ホルン奏者イヴォ・ドゥドラーの演奏です。 第1楽章はきれいな前奏に続いて、ドゥドラーのきれいなホルンが響きます。滑らかで素晴らしいテクニックのホルンです。カデンツァは長いもので素晴らしい演奏です。第2楽章のロマンツェはこれも美しい響きで、レガートのきれいな演奏には癒されます。第3楽章のロンドは快適なテンポできれいなホルンが響きます。スラーを使って流麗な演奏です。コーダ前に短いカデンツァが入ります。これも見事な演奏です。このホルンは大変きれいな演奏で絶賛したいと思います。


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