ウェーバー/コンチェルティーノ

ダヴィド・ゲリエ(2015)

CD(KLARTHE Records K 057)

ウェーバー/作品集
1.交響曲第1番ハ長調Op19
2.ホルンのためのコンチェルティーノホ短調Op45
3,アダージョとロンド J.115
4.クラリネット協奏曲第2番変ホ長調Op74

 ダヴィド・ゲリエ(ホルン)(2)
 トマ・ブロシュ(グラス・ハーモニカ)(3)
 ニコラ・バルディルー(クラリネット)(4)
 ジャン=フランソワ・ヴェルディエ指揮
 ヴィクトル・ユーゴー・フランシュ・コンテ管弦楽団
  録音 2015年12月

 ウェーバーの交響曲と協奏曲集です。フランスのジャン=フランソワ・ヴェルディエの指揮ヴィクトル・ユーゴー・フランシュ・コンテ管弦楽団による演奏です。
 交響曲第1番ハ長調は1807年に書かれています。第1楽章「アレグロ・コン・フォコ」、第2楽章「アンダンテ」第3楽章「スケルツォ、プレスト」、第4楽章「フィナーレ、プレスト」になっています。ヴェルディエの指揮は第1楽章から素晴らしいものです、オーケストラの整然とした演奏はウェーバーの奥深い魅力を感じます。第2楽章の美しい響き、第3楽章の勢いのあるスケルツォも見事です。第4楽章のフィナーレも重厚で見事な演奏です。
 ホルンのためのコンチェルティーノは1806年に書かれ1815年に改訂されています。ダヴィド・ゲリエのホルンによる演奏です。第1楽章の冒頭アダージョはやや速めのテンポでホルンを吹いています。アンダンテ・コン・モトからは程よいテンポできれいな演奏です。オーケストラもよい響きです。後半の勢いのある演奏も見事です。カデンツァ部分はこれも素晴らしい演奏です。重音奏法も見事です。ポラッカはきれいなホルンが聴かれます。流麗なホルンで最後のハイトーンも見事です。これは素晴らしい演奏です。
 アダージョとロンドはグラスハーモニカとオーケストラのための作品で1811年に書かれていました。トマ・ブロシュのグラス・ハーモニカはオルガンのように美しい音色です。第1楽章のアダージョ、そして第2楽章のロンドはアレグレットで素晴らしい響きの演奏です。
 クラリネット協奏曲第2番は1811年の作品。ニコラ・バルディルーのクラリネット・ソロによる演奏です。第1楽章「アレグロ」、第2楽章「ロマンツァ、アンダンテ」、第3楽章「アラ・ポラッカ」になります。第1楽章からクラリネットの明るい響きが素晴らしい演奏です。力強い演奏です。第2楽章の美しいアンダンテは感動的な演奏です。オーケストラもよい響きです。第3楽章の「アラ・ポラッカ」はウェーバーの作品の魅力的な響きがあります。これは素晴らしい演奏です。


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